U-nextで『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を見終わってスマホをつけたら石破が総理大臣を辞める。というニュースがでていた。
2025年8月からX(旧Twitter)では「#石破辞めるな」といったハッシュタグが目立っていたが、自民党内部の“石破降ろし”に屈した。という形らしい。
まだきちんとしたことはわからないが、個人的には石破辞めるな!という感じではなく、石破、続けるならやることやれ。だったので、辞めるのかい。で、次は誰になるんだい?高市早苗にしても小泉進次郎にしても、どっちも嫌だな。まず自民党じゃないところが与党になってほしい……
プチ鹿島さんの『「高市政権だと極右になる」と「#石破やめるな」デモが起きたが…党内「保守派」に媚びを売り、戦後80年文書も見送った石破首相の“頭の中”』で書かれている温度感はとても冷静だな。と思わされる。
こういうとき希望がない。とか、絶望。とか、そういう言葉も使いたくない。
ここが地獄じゃあるめェし。だ。
さっきまで『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』を見て、これこそ地獄ではないか。と思ったが、これ、2023年の10月7日“以前”なんですよね。
映画で記録されていた地獄が2023年10月7日を境にさらに悪化し、それが今日まで続いている。しかしそれを「地獄」と形容するのはためらう。この世界で現実で起こっているのだから。それを見てしまった責任を果たすためにはどうすればいいのか。答えは出るはずもない。
ひとりでも多くのひとに見てもらうことしか思いつかない。その後に『ガザとは何か』か『中学生から知りたいパレスチナのこと』を読んでもらうか。
2023年の年末に放送された『徹子の部屋』でゲストのタモリが放った(黒柳徹子の「来年はどんな年になるでしょう」という問いに対して)「新しい戦前になるんじゃないでしょうか」という回答から、1年と8ヶ月が過ぎようとしている現在2025年は「戦後80年」の年でもある。
戦争経験者の多くがこの世を去りつつある一方で、現在読んでいる三浦秀之『1945 最後の秘密』や松原文枝『刻印 満蒙開拓団、黒川村の女性たち』では戦後80年を前にようやく閉ざされていた口が開く証言も読むことができるようになった。
石破のあとに誰が総理大臣になるのかはまだわからない。
世界的な潮流を見てもおそらく極右的な人物が総理大臣になる可能性は高い。
自分は「日本人」というアイデンティティを強く持っていないつもりだが、生まれて育った国の向かう方向の雲行きがあやしい。というのはなかなか勘弁してほしい。
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