【ZINE再掲連載】はじめての沖縄③ ひめゆり平和祈念資料館

歴史を知りたいと思ったとき、Googleで検索する。映画を見る。本を読む。が挙がるとして、その次に資料館や博物館へ行く。を比較的気軽に入れてしまいます。
実際に現地に行けなくとも、初心者から玄人まで幅広い層に向けてまとまった資料を見せてくれる施設はありがたい。椅子に座ってじっと話を聞くタイプの学校の勉強が苦手だったというのもあるかもしれませんが、そういう場所で見たり聞いたりすること自分の中に残る気がします。
ひめゆり平和祈念資料館
土砂降りの中『ひめゆり平和祈念資料館』に到着しました。
入り口付近に修学旅行生たちがいてなかなか中に入れず、どうにか入ったら修学旅行生たちは多目的ホールに吸い込まれていきました。少しだけその集団に紛れ込んで貴重な話を聴いてやろうか。とも思いましたが、素直に見学することにします。
展示についてどう思った。ということは正直なところありません。そこに展示されているもの、証言の映像や書き起こしが全てで、ただ、少し振り返った数十年前にこの土地で起こったことを何も知らなかった自分の無知さにがっかりするだけ。それは昨年行った広島の『広島平和記念資料館』でも同じく思ったことでした。もちろん、資料館に一度足を運んだだけで何かを知った気にもならず、一度その資料館へ行った経験を得た以上でもなければ以下でもなありません。自分は数年前まで6月23日の「慰霊の日」すら知りませんでした。
何かを知らないことが恥ずかしいことだとは思いませんが、それで開き直りたくもない。この国に生きているだけで無自覚に沖縄に基地と貧困を押し付けている※ように、誰かの何かを踏んでいるのであれば、その自覚を持っていたいのです。
証言映像を見ていると修学旅行生がわっと出てきてすぐに先に進んでいきました。修学旅行はこのような10代が関心を持ちづらい施設にも連れて行かれて否応なくその歴史に触れるのはいいことだと思いますが、足早に見なければいけないのは少しだけもったいないと思ってしまいます。とはいえ数年後でも数十年後でも個人的にまた来るひともいるだろうと思うと、経験させることそのものの大切さのようなものも、あらためて考えます。一度与えられた経験がいつ、そのひとの人生を少しでも変えるかわかりません。
映像に残る証言について、その鮮明さに言葉を失いました。ひとりひとりがまるでついさっき起こったことかのように話す姿に、目の前で失った友人の名前をきっと当時のように呼ぶその姿に、言葉は何も出てきませんでした。
一通り見て外に出たら、空はもう晴れ。
自民党の西田議員による“発言”があったのはこの旅行の1,2ヶ月後でした。それに血の気が引きましたが、ここに訪れる前にあのニュースを見ていたら、どのように感じたり考えたりしただろうか。と思うと、そこで自分の中の差のようなものに、また血の気が引いたのでした。ひめゆり学徒隊について何も知らなかったわけでもないので西田議員の発言に「そうなのか!」ともならなかったと思いますが、血の気が引くほどゾッとしたか。に関してはそこには差異があったのではないか。と、思わずにはいられない自分がいるのです。
※岸政彦の20分休み #60 やっぱり、沖縄好きやな より

振り返って
沖縄に来る理由のひとつだったひめゆり平和祈念資料館。文中にも書きましたが、西田議員のあれがあったのがこの後で、この西田議員が国旗損壊罪には反対していた。別にだからといってなにがどうってわけでもないが、保守とはなんぞやを考えさせられる。1年でずいぶんと遠くまで来てしまった気がする。
石破元総理大臣が赤坂タイムスに来たときには「保守とはリベラルだ」と言っていたっけ。
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